さて、小六の書道担当講師はお世辞にも皆に好まれている、とは言い難かった。 大きな眼鏡。 ぶわんぶわんのパーマをかけられた髪。 ギョッとしてしまう程の厚化粧。 独特のねちっこい声。 児童が引いてしまう要素を、見事に持ち合わせているお方であった。