『風邪菌に避けられている』と母に揶揄されていた程、病院と縁がなかった父譲りの健康体が、秘かな自慢だったのに、と私は悲しくなる。 だが、そんな思いも虚しく、点滴の時間がやって来た。 罪状を言い渡される前の犯罪者のような気分で、私は点滴台へ向かった。