死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程

小規模の中学校だったため、一クラス当たりの人数も三十人強、と少ない。

女子生徒は十五人にも満たなかった。


Xさんは間違いなく泣くな、Yさんは多分泣く。Zさんは泣かないだろうな、と自分以外の女子生徒の顔を思い浮かべては、考えを巡らせていた。


さすがに、男子生徒は除外させてもらっていたのだけれども。