『こんにちわ。』

優しい声で微笑んでいる
薬剤師さんと目が合った。

翔 えっ……。

『処方箋の方お預かり致します』

涼 はい。

翔 ……他人の空似か……?

涼 翔くん……?

翔 いや……何でもない……。

涼 嘘つき……っ

翔 ……。

『藤原涼さん』

翔くんが見ていた薬剤師さんが
呼んでくれた。
とても甘い匂いのする女の人だった。