「え!うそ!声に出てた?!」

「うん」

「ごめん!なんでもないから!
 集中してるのにごめんね!」

「ううん。大丈夫だよ」

「お前らいちいち近すぎんだよ」

え?

声のした方を振り向く。

「なにが?隼人」

「もうちょっと離れられねぇの?」

「無理だな」

「ちょ、森川…」

森川くんはそう言ってグッと近寄ってきた。

えええ…

雅也くん…近い…

「離れろよ、森川」

「それは無理だな。席隣だし。
 机がくっついてるんだから仕方がないや」

「森川…お前…」

た…助けて~

凛ちゃん~