「お前がloveの方で好きだ」


トン


か、べ?


そして、近づいてくる隼人の顔。

「や、やめ…」

「お前さぁ、最近あいつと仲良いよな」



あいつ?

「凛ちゃんのこと?」

「ちげーよ。森川だよ」

「森川くん?別にそんなことな…」

「あるんだよ」

そういい、
空いていたもう片方の手も
私の頭のとなりに打ち付けた。

ドン

「きゃっ」

小さな悲鳴が出てしまった。

だって、なんか隼人…
いつもの隼人と違う…

なんでそんなに怒ってるの?



「なにしてんのかな?」

隼人の後ろから聞こえてくる低い声。

顔は隼人にかぶって見えない。

間からそっと声の本人を見る。