「ありがとう、隼人くん」 「え?」 「なんか、目が覚めた気がする」 「華凛ちゃん…?」 「私、めいに言う。 自分の気持ち、それで……」 「それで?」 もう、迷わない。 「雅也に告白する」 「華凛ちゃん…」 「もし、ダメだったら…隼人くん。 ………また慰めてね?」 胸が締め付けられる。 喉に力を込める。 でも、目頭が熱くなる。 「…っ。うん。かならず」