「おはよ~」
「おっは」
教室へ入る。
真っ先に目に飛び込んでくるのは、
めいと雅也が話しているところ。
隼人くんはまだ来てないのか。
「あ、凛ちゃん。おはよう」
「おはよ、めい、雅也」
「はよ、凛」
「最近、凛ちゃん元気ないけど…大丈夫?」
「え…そ、そうかな~。大丈夫だよ?」
そんな分かりやすいかな?
「二人は今日も一緒に登校してきたの?」
話題をそらそうと、
つい言ってしまった一言。
「そうだよ?」
一言言うと、止まらない。
「雅也の家とめいの家って真逆じゃん。
どうやって集合してるの?」
ほら。
口が勝手に動く。
