「よーし、全員揃ったな。いくぞー」
雅也くんが先頭でまた歩き出す。
すると、今まで私のとなりにいた凛ちゃんが
前に行った。
雅也くんと隼人に何か用事でもあるのかな?
「ちょっと、何してたのよ!」
「え?何って…トイレに…」
「二人で一緒にトイレ行くことないでしょ!」
「な、なんでお前キレてんだよ…」
「さっき、私とめい、変な人達に
絡まれたんだから!」
「は?マジで?!華凛ちゃん」
「うん。ほんとにしつこくてさぁ、
私でも追い払うの無理だったわ…」
「え?お前が?相当だな」
「で?それでどうしたんだ?」
