手を掴まれてる子は、朔望を見上げながらへたりこんで、周りの子は震え上がったのが見えた 「朔望っ!やめろ!」 「止めんなよ郁代、こいつら殴ってやんねぇと気がすまねぇ…」 「ヒィッ…!」 「知夏ちゃんの見てる前だろうがバカ野郎!!」 「っ! …すまねぇ、先生後は任せた… ありがとな、郁代… 帰ろうか、知夏」 「っ…うん」 とても優しい、私のヒーロー 彼が居なくなるなんて考えられなかった。