名前を呼ぶと、朔望は、こっちを見ないで 「知夏、待ってろ」 いつもの優しい声じゃなくて、怒った時の低い声で返された。 「…で、お前ら…知夏に何してたんだ?」 周りにいた子達が青白い顔をして震え上がったのが見えた。 『さ、さくほ、君…?わ、私達お話してただけでっ…』 「全部聞こえてたんだよ、てめぇらが一方的に言ってた事… 知夏に手ぇ出して、ただで済むと思うなよ、クソ女ども』