そうだ、僕が知夏を守るんだ。

寝てる知夏を背負って、センセイと施設に帰る。センセイにあったことを話したけど、僕が怒られることはなかった。

「だって、朔望ちゃんが知夏ちゃんを助けてあげたんでしょう?
それなら、私が怒るわけないじゃない」

「センセ…僕、強くなりたい…知夏とセンセイを守れるようになりたい…」

そしたらセンセイは「ありがとう」って言ってくれた。帰ってから、僕は施設を初めて”家”だと思えたんだ。