蘇我高校裏風紀委員会


「あーもー暑いなぁ…」

 上を見ると、眩しい快晴だった。

 汗がたらたらと滝のように出て、気持ち悪い。

「もーこんなもんじゃね!?終わりにしよーぜ!さー帰ろ帰ろ!」

「ちょ…!洋介!?大輔まで…!ちょっと…」

 佳帆が止める間もなく男子二人は速やかに帰っていった。

「あー…もう。……うちらも帰ろうか」

「うん、そうだね…」


 私と佳帆はホースやブラシを片付け、学校を出た。


「やだなぁ…超あっついし…」
「ね。死にそう…」

「だから夏は嫌いなんだよねー。暑いし虫いるし蝉煩いし」
「すごく共感」