ーこれは、いつのことだろうかー
俺の忘れられない出来事は、高校生の時だった...

「あ、雨だ...」

それはいつもの学校の帰りだった。

今日は先生達の会議があるらしく、早く帰れるはず...だった。

朝は晴れていたから雨が降るなんて思っても見なかった。

「うわ、どうしよ...」

俺は近くの神社で雨宿りしようと、足を伸ばした。しかし、止む気配がない。
まぁ、家に帰ってもやる事ないし、どうだっていい。そんな事を思っていると、横から綺麗な声がした。