人なんて嫌いだ。

すぐ裏切るし、人を見た目で判断する

学校の人は言う

「見てあの目、気持ち悪い」

近所の人は言う

「呪われているんだよ」

嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ

唯一信じられるのは双子の兄の氷那汰だけだ

両親は死んだ。事故で

いつも2人

夜「氷那汰ぁ・・・」

那「氷夜罹・・・」

死にたい、それが2人が思ってること

学校帰りに歩いていると

女「きゃあああああ」

男「あぶねえ!!」

キキイーーーーーーー

車・・・?

やっと、やっと死ねるの??

隣を見るともう目を瞑って死ぬ準備をしている

スっ

私も目を瞑った

・・・・・・あれ?

いつまでたっても痛みは来ない

そ〜と目を開けると

夜「は・・・?」

那 「なぁ、氷夜罹、ここが何処かわかるか?」

夜 「分かんない・・・」

那 「とりあえず森、抜けるか」

何処?ここ・・・

目を開けると森って何!!

ドン!

夜 「ふあ!?」

前にいた氷那汰にぶつかった

夜 「どうしたの・・・」

氷那汰の隣に並んで景色を見て呆然とした

だって、

那 「着物に刀・・・」

夜 「しかも高い建物がない・・・」

マジですか

女 「どうしたんや、あんさんら」

突然後ろから声がした

振り返ると優しそうなおばさんが立っていた

女 「見かけん顔やし、奇妙な服きとるなぁ」

奇妙な服?制服が?あー、そっかみんな着物だもんね

那 「俺達迷っちゃったんですよ」

女 「家はどこなんや?」

那 「ないんです・・・」

女 「そっかぁ。ならうちにくる?」

え!?

那 「いいんですか?」

女 「ええよぉ」

話がどんどん進んでく・・・

ざっざっ

私は歩いているとき氷那汰に話しかけた

夜 「氷那汰、大丈夫なの?」

那 「大丈夫だ。俺の予想だけど多分、此処は幕末だ」

夜 「幕末・・・」

なら納得が行く。

みんなが着物を来てること、刀を持ち歩いてること、それとちらほら見えた・・・浅葱色の羽織

私が考え事をしているといつの間にかついたらしい

女 「ここやよぉ」

ガラッ

女 「適当にくつろいでぇな」

夜 「・・・あなたは一人暮らし何ですか?」

私・・・人と話してる・・・不思議・・・

氷那汰も驚いてる

女 「そうやよ。私は千や」

夜 「千・・・。お千さん?」

女 「呼び名はなんでもええよぉ。あんさんらの名前は?」

那 「俺は氷那汰です」

夜 「氷夜罹です」

千 「ひなとひよやな」

あだ名?可愛い(*´▽`*)