いつからこんな大胆になったんだ??
私の言葉に驚いたのか
下田先輩の顔がほんのり赤く染まる。
「…あの…えっと、」
動揺して上手く話せない私。
「じゃー、明日は一緒にクリームパンでお昼にしよっか。」
「え??」
「俺が購買で買ってくるから!そーしよう!」
「いや、あの…」
「葵はお弁当、おかずだけ持っておいでよ。そしたら量も足りるだろ?」
何だか嬉しそうな下田先輩。
「…じゃあ…そうします。」
「よし!決定ー!さっ、帰ろ!」
「えっ、でも…」
大人気の先輩が私と一緒に帰るところを
他の人たちに見られたら…。
「心配すんなって!取り巻きはさっき巻いてきたから!」
そう言われて後ろを振り向いてみると、確かに誰一人付いてきていない。
「どーやって…」
「ん?俺、一応陸上部エースですから。(笑)」
そう言ってニッコリと笑う先輩。
ドキっ)
また一つ心臓が跳ね上がる。
「ほら、帰るよー。電車乗って帰るでしょ?」
「は、はい!」

