後ろから耳元で聞こえる低音ボイスにドキドキする。

慣れた手つきで私の髪を結っていく。



｢はい、出来た。｣


目の前がすごく明るい。


｢すごく可愛いよ。｣


思わず赤くなる。


｢来週からこの髪型で来いよ？｣


｢えっ………………｣


｢その顔もっと見せて。｣


ﾄﾞｷｯ…………

こーゆーことサラッと言えるから。
だからモテるのに！

無意識だとしたら尚更。

｢っ、わ、わかりました。｣


｢ん。葵。また部活見に来てな。｣


｢………………。｣


｢約束。｣



そーいって小指を差し出される。