ドキッ……


触れられたところが熱い。


恥ずかしくて前髪で顔をササッと隠す。



ビュオッ))


突然強い風が吹く。


私の髪が風でなびく。



バチッ)

先輩と目が合った。




「葵………………お前…………」


そう先輩が口を開くと
いきなりわたしの前髪を手で上げだした。


「ちょ、ちょ!何してるんですか?!」



「待って……葵………………前髪あげた方がいいよ。」



「はあ?」


「なんで前髪なんかつくってんの?こんな可愛いのに。」



「か、か、かわいくないです!!」



「は?何言ってんだよ、いつも前髪でその可愛い顔見れないんだけど?」



「かわいくないです!!か、からかうのやめてくださいっ!」


先輩は私の髪についてたヘアゴムをとって私の髪を束ねだす。


「や、やめてくださいっ!」


「じっとして。大丈夫だから。」