「好きです…」
あぁ、言ってしまった。

わたしゎ、小学6ねん柚木ここね
たった今人生初の告白を、したところだ

徐々に、体温が熱くなってくる。
嘘で告白したこともなく、尋常じゃないほどの、恥ずかしさにあたまが、真っ白になる。

しばらく沈黙がつづき…
「振られた」かも?(もともとだめもとだったけどね)
その相手ゎ、クラス1人気のある
指原らい。
らいゎ、たまに優しくて、笑顔が、可愛くて、サッカーができて、誰からも親しまれる。素敵な人。



「返事いる?」と、聞かれ
振られたことが、わかった。

わたしゎ、逃げてしまった。
振られるって前から知ってたくせに…
視界が滲む。廊下を、全速力で走り抜け
誰にも見つからない
秘密の場所に向かった。
そこで思いっきり泣こうとした。
穴を、くぐりぬけ、
たくさん泣いた。
「(なぜ逃げ出したんだろぅ
振られるってわかってたでしょ?)」
自分に何度もいいきかせながら後悔する
涙の粒が、ポロポロと頬を伝う


チャイムが、なってしまい
教室に戻ろうと
後ろを向くと、らいがたっていた。
らいゎ、息切れをしながら
私にこう告げた。
「俺な…6年になったときから、お前のこと…すきだったんだ…よ?」


「え。」
嘘でしょ?私ゎ耳を疑った
姿勢を整え彼ゎ、
「僕と…付き合って下さい」