俺の目の前にいる奴は千尋だ。


でも、千尋じゃない。

千尋本人じゃない…

まるで、体を乗っ取られたような…、

全く知らない奴に変わった。


内心、期待してたんだよ…。

だって、彼氏だぜ?

彼氏ぐらいは覚えてても…なんて。


そんな期待はすぐ…裏切られた。


「私と修哉さんはどんな関係だったんですか…?」


修哉さんって呼ぶなよ…

『さん』なんていらねぇよ…。