「あの…ちょっと良いかな?莉奈さん」


声で誰だかわかっちゃうし…
私のことを『莉奈さん』なんて呼ぶのはあの人だけ。


「伸太郎君?どうしたの?」

「あのさ…この前、僕と修哉と莉奈さんと芹沢さんで遊ぼうとしてたけどさ…僕の家の手伝いとかでダメになっちゃったからさ…」


え…やり直しができる…ってこと?

ヤバイ…めっちゃ嬉しい。

伸太郎君と一緒に遊びたかったから…。


「うん‼︎行こう‼︎よし、ちー達を誘わなきゃね!」

「うん。今回は手伝いも無いし大丈夫‼︎」


偉いなぁ…伸太郎君。

家の店のお手伝いをちゃんとやるなんて。

凄いと思う。