それからたわいもない話をしている時にどんどん部員が集まる。
全員が集まって集団で校庭に向かう。
その途中でふと気づく。
自分だけ靴が違うじゃないかと。
皆、なんかすごい走りやすそうな靴。
でも、私は走るのにはあまり適さない部類の靴。
やっぱり、買った方がいいかなぁ〜なんて1人思う。
「そういや青原。その靴走りずらくねぇ〜か?」
って慶也が腕を頭の上で組み聞く。
いや、まったくもってその通りなんだよ。
って心の中で拍手を贈る。
おどけて笑いながら“そうなんだよ〜”と言う。
実際昨日の外周時、靴ズレが酷かったしすごく滑って走りずらかった。
「新しいの買った方がいいぜ。」
って風見君が割って入る。
そう思うんだけど、なに買ったらいいのかわかんないし。
あんまりお金も持ってないんだよね。
そう言うの詳しいやついないのかね。
あ、こいつ等詳しいだろうな。
「なぁ。慶也、風見君、そしてあっちゃん。
今週空いてたら買い物付き合ってくれない?」
