青空のむこう




「言いたくないならいい。」

制服を片手に言葉を発する。

ロッカーに向かい勢い良く扉を開く。
乱雑に制服を放り込み、プレイヤーを取り出す。

「いや、言いにくいことなんかなんにもなくね?
その質問。」

“ハハッ”って子供見たく笑ってる。

こんな顔出来るんだーなんて少し失礼なことを考えながら苦笑い。
正直、ホッとした。
やっぱり聞いちゃいけないことって誰にもあるから。
私にもある。だから安心感が否めない。

少し考えてる様子の風見君。

そして、ゆっくり顔を上げ口を開く。

「ん〜。多分小6くらいからじゃね?」

小首を傾げながら答える。

「まじか。以外と早ーい。」

とゆる〜く返す。