「へぇ…確かにケンカした事あったな…」


明かりを消したレンジの部屋


ベッドの中


レンジが感慨深そうに呟く


「…うん…あの時、アンタカッコ良かった…!」


「そっか…」


「それに…さっきも…マイコちゃんに刀を向けられた時に一歩も引かなかったレンジはさ…カッコ良かった…」


「……僕にメロメロ?」


「…うん!」


「実はさ…あの時僕がケンカした相手…覚えてる?」


「…いや…覚えてないわ…」


「ノブだよ」


「え?だってアイツ中学からの友達じゃ…」


「ノブはさ、家の事情で1回引っ越してるんだ…中学の時に戻ってきてるんだ…それから友達になったんだ」


「そっか…少なからず、アイツは役に立ってる訳ね…」


「うん…ナナちゃんのおかげでさ…不思議とアイツとも友達になれたし…感謝してる…!」


「フフ…♪私の方こそありがとう…!」


私は振り向いて、レンジに抱きつく


「…な…ナナちゃん?」


「あ〜…アンタが振り向いたらダメよ…?」


「え?何で?」


「アンタ、絶対に下半身大きくするから」


「なんでよ…」


レンジが残念そうに呟く


「その……アレはさ…もちっと時間欲しいっていうか…まだ心の準備がさ…」


「分かってる…それに、まだ付き合って1日経ってないんだもん」


レンジは優しく語りかける


「ゴメン…」


「ううん…ほら…寝よ?」


「うん…」


そして…




2人は深い、深いまどろみの中に…