「で、私に相談しに来たってわけね?」


マコ姉ぇは暖かいココアを入れてくれた


「うん…」


マコ姉ぇは僕がナナちゃんを好きな事を知る唯一の人物


だから相談したんだ


「君ってば純情よねぇ…ちっちゃい時からナナちゃん好きでさ」


そうかな…?


初恋の人って中々忘れる事は出来ないと思うんだけどなぁ


「つーかさ…もー告白したって良いんじゃない?お互いに中学生なんだしさ」


「う…うん…でもさ、中々勇気出なくてさ…」


「…そーよねぇ…ナナちゃんにも好きな人がいるんしょ?」


「うん…」


「……プッ!!」


いきなり吹き出すマコ姉ぇ


「え?何?どうして吹き出すの?」


「え?あ、あぁ…いや!面白…じゃなくて君達は青春真っ盛りだなぁと思ってさ」


青春真っ盛りで何故吹き出すのかな?


「んで?ナナちゃんが好きな人てなぁどんな人なわけ?」


「いや…クラスメイトとしか聞いてなくてさ」


「クラスメイト……♪」


「ねぇ、さっきから何をニヤニヤしてるの?真面目に相談してるのにさ…ヒドイよ…」


「あーごめんごめん!」


真面目に話してるのに…


「ま、まぁさ、告白しちゃえば?」


「いや…だからその勇気が出ないんだってば…」


「大丈夫よ!きっと!お姉ちゃんが保証するわ!」


「う…うん…」


マコ姉ぇはそう言うけど、振られれてしまったらこれからの2人きりの生活にも支障をきたす…


その事をマコ姉ぇに言うと


「そんな事言ったってさ、好きなもんは仕方ないじゃない?それを怖がってたら時間が過ぎるだけよ?」


確かにマコ姉ぇの言う通りだ


「大体、君らは来年には3年…受験ともなれば恋愛云々なんて言ってられないわよ?」


「…そうだね…でも…やっぱり勇気出ないんだよな…」


「君ね?来年は朗読部の部長でしょ?」


「え?知ってたの?」


そうか…部長がマコ姉ぇに言ったんだ…


「申し訳ないけど、君の学年には結構クセモノが揃ってるわ…何だっけ?マイコにノブアキ…ありゃマナミとランがいたからまとまったようなもんよ?」


「…そんなにクセモノかな?」


「ま、マナミから聞いた話から察すると…だけどね」


マコ姉ぇはココアを一口飲む


「そのクセモノに加えてナナちゃん…ナナちゃんも部活の一員…彼女を口説けない様じゃ部長なんてなぁキツいわよ?」


「………」


僕は考え込む


確かに…今からナナちゃんの事でウジウジしてたらキリがない


それは分かってる


ウジウジしてても仕方ない…


でも、次の1歩が踏み出せない


考え込む僕を見ていたマコ姉ぇ


すると…


「レンジ君はさ、優しいし気遣いは出来る素敵な男の子よ?でも、勢いが無いのよね…」


マコ姉ぇは立ち上がる


そして僕の隣に座る


「マコ姉ぇ?」


「…勢いつける、勇気…欲しい…?」


「……?」



マコ姉ぇが僕を見つめる


「え?な…何?」


「…だから君は鈍感なのよ?」


「え?…え?」


いきなりマコ姉ぇが…


膝の上に乗ってきた!!


「ちょ…何を…!?」


「……ここまでされて分かんないの?」


「え…?」


「…お姉ちゃんと…エッチする?」


「な!!何を!?ダメだよ!僕達従兄弟だよ!!」


「あら?従兄弟だって、避妊すりゃ大丈夫よ♪」


「い、いや!そーいう問題じゃ!」


「…どうせナナちゃんと付き合う事になったらいずれはヤるつもりでしょ?だったら1回ヤッとけばナナちゃんをリード出来るじゃない?」


な…何て事を言い出すんだ!


「いや…ダメだよ!」


「あら?そー言うわりにはコッチの方は元気じゃん?」


ま…マコ姉ぇがお尻で…グリグリしてくる!!


「ちょっ…!ん…!」


「お?もしかして感じちゃってるとか?」


「いや!そんなワケ…!やめてよマゴ姉ぇ!」


するとマコ姉ぇは僕を見つめる


「…私は…レンジ君もナナちゃんも大好きよ?だから面倒も見たし、可愛がって来たわ…だから…お返ししてよ?1回くらいさ…」


……


プツ!


僕の中で、何かが弾け飛ぶ


「キャア!!」


僕はマコ姉ぇをベッドに押し倒す




「ち…ちょっと!タンマ!!ウソ!!ゴメン!お姉ちゃんからかい過ぎた!!マジごめん!!」


「も…もう遅いよ!!」


「えっ…う…ウソ…!!」


僕はマコ姉ぇの上着に手を掛ける





「ち…ちょ!…いや…や…止めて…」