「ふーん…」


私は部下の報告を受ける


「えぇ…委員会の…マイコにはクギを刺しておきました」


「そう…ありがと」


「しかし…エリさんも変わってますね」


「ん…?そうかしら?」


「だって、ナナは確かに素質はあります…でも、死神の中ではルーキー…エリさんがそこまで手を焼く必要はあるんですか?」


部下がつまらない質問をする


「まぁ…あの娘には悪い事したからね…」


「悪い事?」


「そ…その罪滅ぼしよ」


「罪滅ぼし…」


部下が長い髪の毛を掻き分ける


「珍しいですね…」


「何が?」


「エリさんが過去の事を…断片的でも話すなんて」


ふむ…確かにおしゃべりが過ぎたかしら


「まぁあなたもそうでしょ?大事な人の為に蘇ったんでしょ?」


「えぇ…あの娘にはホント手を焼かされます…でもやっぱり大切な友達ですから…楽しいです」


「悪いわね…一線を退いたあなたに手間をかけさせて」


「いえいえ…お世話になったエリさんの頼みです…なんなら戦闘もしますよ?」


「…もしかしたら頼むかもしれないわ…」


「了解…じゃあ…私は行きます…あの娘を待たせてるんで」


「仲良いのね」



「親友ですから♪」


ニコッと笑うと部下はこの場を立ち去る


長い髪をなびかせて…


しかし…


ナナと同じ部活に委員会のガキンチョがいたとはね…


でも、ナナにはまだ言うまい…


あの娘にとっては良い試練になるわ


……


強くなりなさい


強くなるには心も体も傷を負わなきゃいけないのよ…


それを跳ね除けて…




強くなりなさい…!