なんだかんだで夜も更けてきた頃


「あてて…」


レンジは自分の頭をさする


「ん?どうしたの?…お鍋で叩いた所…まだ痛いの?」


「…うん…ちょっと強烈だった」


…確かにあれは痛かったかも…


あのお鍋重かったしなぁ


勢い余って結構強く叩いたし…


私ってばなんであんなんなんだろ…


何も悪くないレンジから仲直りをしてきてくれたのが嬉しかったのに…


何故か叩いちゃうのよね…


「どれ…ちょっと見せてみなさいよ?」


「うん…」


私はレンジの髪の毛を掻き分ける


「あ…少しタンコブになってる…」


「…ヒドイよ…」


「ゴメン…」


「今度は僕が死ぬかもしれないよ…」


「ゴメンって…!」


どうしよう…


うーん…


別にレンジはそこまで怒ってないみたいだけど…


ちょっとやりすぎたわよね…


私はあれこれと考える


「レンジ?」


「ん?」


「…アンタ、お風呂入ってないわよね?」


「うん…これからだけど」


「…私も入ってないのよ」


「うん…だから?」


「……背中流してあげよっか?」


「うん…て……えええ!?」


私の打診にやけに驚くレンジ


「な…なんでよ…?」


「んー…つっけんどんにしてた上に、叩いちゃったからね…サービスよ」


「いや…でも…」


「ふふん♪ほら!さっさと用意してきなさいよ」



「…い…いや!でも!裸はマズいよ…」


「…そうよね…つーかアンタ海パン履いてよ?それなら私も抵抗無いし」


「か…海パンか……う…うん…分かった…」


「先に入ってなさいよ?私もすぐに入るから」


レンジはリビングから出ていく


…私から打診したけど…


結構大胆な事をしようとしてるわ…


…つーか!!


少しは大胆な事でもしないと距離って縮まらないだろうし…


少しくらいなら大丈夫よね♪