「ただいま!」


いつもの様に僕はマイコちゃんとの練習を終え、帰宅する


そしてリビングに向かう


誰もいない…


キッチンのテーブルを見ると既にナナちゃんは夕飯を食べ終わったみたいだ


「部屋かな?」


僕は2階に上がり、ナナちゃんの部屋をノックする


「ナナちゃん?」


「…何?」


「あのさ…」


「もう寝るから明日にして」


「あ…うん…」


何だろう…


最近ナナちゃんが冷たい…


まともに僕と話してくれない


朝は一緒に登校するんだけど、これまたほとんど会話が無いんだ


ナナちゃんが良く分からない質問


セックスとか、エッチとかの質問をしてきた辺りからなんだかギクシャクしてきたんだ


…そりゃ、女の子と同居してるんだ


あまつさえ、初恋、それもとびきり可愛い


そんな女の子と同居してるんだ


したいに決まってるさ…


あの時、僕は何て答えるべきだったんだろうか?


いや、むしろあの時に告白してしまえば良かったんじゃないか…


でも、僕にそんな勇気はあの時は無かった


…また、仲良くしたい…


何故こんな事態になってしまったんだろうか…



僕に…後ほんの少しの勇気があれば…