朝。

「ふんふふんふふーん♪」
私、ひとで!
な、なんか私…小説の主人公になっちゃったみたい!いや!なった!!
もしかしてーもしかしてー、
白馬の王子様と出会えたり〜、白馬の王子様と出会えたり〜…きゃー!!!

そんなことを頭の中で妄想しながら歩いています!
「はっくばのー、王子様ぁーきゃーー!!!!」
ベチャっ。

「……え?」
カァーカァーカァー

「えー何あの人w」「カラスにwwぶふぉww」「…ぷっww」

う、うわあああん!!
はじめて小説の主人公になったのに…うう、うう(泣)

ガラッ
「おはよーう」
「お、おはよう。あ…はい。」
「うあ…あ、あ、いいよ!ハンカチだなんて!!よ、汚れちゃうよ!!」
「洗って返せば問題ないと思うけど…?」
「あ、そ、そうだよねぇーねえ(笑)」

「ところでなんで頭にカラスのふんがついてるの?」
「う…うわあああん!聞いて!ねえ、聞いてよ!!」
「う、うん、いいけど…」
「あのね!あたし今日から小説の主人公になったのに最初っからカラスのふん!ふんふんふん!!あたしってついてないのかなぁ…うわああ!うわああ!もうあたし主人公としてやっt(((」
「わ、わかったから!…で小説の主人公って言ってるけど…なんの小説の主人公なの?」
「あ、えーっと…そのぉ…あーっと、あ、えへへ…」
「はぁ、真っ白なのね…」
「ば、ばれた?て、てかあたしを主人公にして何がしたいんだろうね!作者は!どーせ、あたしのことバカにするんでしょ!あーやだやだ!作者なんて…作者なんて…うー!!!だいっk(((」
「作者の悪口を言うな。とりあえずその小説の内容を考えようってしたいけどそれはめんどいから中の人と今テレパシーで…」
「え!?て!テレパシー!?すごいね!!」
「冗談よ。とりあえず…」
「とりあえず?」
「身近にあるものを…話そう!!」
「…はい?」

キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…