魔物はダイチに攻撃しようとした。

すかさず、サクラは速歩でダイチを助けた。

「あいつの弱点は恐らく、あの尾の部分だろう」

サクラはダイチにボソッと言った。

「なんで分かる?」

「お前の地割れの時も、オレの剣技の時もあの尾をどうしてもという感じで避けていた。」

二人の作戦は、地割れの後、速歩でダイチを後ろへ運ぶ

縦一線で相手が尾を守った瞬間、ダイチの斧で尾をぶった切る。

手始めに地の叫びをし、地割れを起こした。

速歩で後ろへ運ぶ。縦一線をする。そして尾をぶった切る。

全てがうまくいった。魔物もうめきもがいている。

だが数秒後には、尾が生えはじめた。

少しすると、もう尾は元通りになっていた。

二人は落ち込んだ。しかし、それは大きなダメージとなっていた。

数分後には倒れてしまった。

そして、風を司る女と小さい小さい精霊が現れた。

「どうもありがとう」

二人はそう言うと、すーっと消え、心地良い風が吹いた。

その風は東から吹いていた。そして木々は手招きするように揺らいでいた。

「目指すは東だな……」

二人は東を向いた。