あたしの世界には親友がいれば充分。
他の人なんて要らない。
保育園からずっと一緒の、
寧々がいれば充分。
もちろん寧々の他に友達はいるけど、
その人たちは上っ面の関係だから。
心から信頼できるのなんて
自分と寧々だけ。
だから「友達」とは
それなりに上手くやっていければいい。
そんなあたしの世界に
何食わぬ顔で入って来た馬鹿がいた。