リミット



〜優side〜

「キスしろよー!」


何を言い出すんだ。


誰が言い出したんだ。


幼なじみ君が、和子ちゃんを抱きしめただけで、いてもたってもいられなかった。


それなのに…。


和子ちゃん…。


目線を向けると、困ったような、焦ったような表情。


どうしていいかわからない様子。


幼なじみ君が、何か話しかけている。


周囲は盛り上がっている。


少し話した後、幼なじみ君が和子ちゃんに手を伸ばす。


周りのひやかしの声がさらに大きくなった。


ふざけるな。


俺は立ち上がって、舞台に走った。