リミット



***

「アニー、君を初めて見たときから、ずっと頭から離れない」


ここまでは順調。


今は半分くらい進んだところ。


王子とアニーの場面。


王子の告白に、アニーも心が動き、2人の思いが通じ合う。


「王子…、私も、あなたが…」


頭から離れない。そう言葉を続けようとして、いきなり抱き寄せられる。


「なに…」


「アニー、君がほしい。
お願いだ、俺のものになれ」


こんなセリフないよ!


何を考えてるの!?


「ちょっ…いち君…」


小声でそう呼びかけるけど、腕の力は緩まない。


会場からは、盛り上がった声が聞こえる。


優先輩がいるのに!


「嫌だよいち君っ」