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「さあ、今日は一回だけだよ。
絶対成功させるよ」
意気込んだ春ちゃんが、そう呼びかける。
動きやすいワンピースの衣装を着た私は、髪を結んでもらって準備中。
「和子、できたよ」
「ありがとう!」
「和子、いいね。似合ってる」
そう言ったのはいち君だった。
「…ありがとう」
なんか返事しにくいなぁ…。
劇が始まるまであと30分くらい。
私たちは舞台袖に移動する。
「なぁ和子」
「何?」
「俺、和子のこと好きだよ」
「はい…?」
このタイミングで何なの?
本番前にやめてよ…。
「そう…なんだ」
あ〜…。そうなんだ。っておかしいよ!
でもこれはいち君が悪いよね!?
「くっ…、ははっ」
「な、なんで笑ってるの?」


