「暇なら家庭科室いってきて」
ぽんと私の頭に手を置く春ちゃん。
気分転換させようとしてくれてるのかな。
「何を持って来ればいい?」
「針と白い糸」
「りょーかいです」
家庭科室はどこだ…。3階かな?
曖昧な記憶で、私は歩き出した。
***
「これでいいかなー」
無事にたどり着いた私は、針と白い糸を大量にもって廊下に出た。
と、そこに何人かの男子生徒が通る。
あ、優先輩…。
こんなとこで会えるなんて…。
やっぱりかっこいいなぁ。
でも、私には気づかないみたい。
まぁ仕方ないよね。
そう思いながら、でも先輩の姿を目で追って。
ふと優先輩がこちらに気づいた。
そして、ひらりと手を振ってくれた。


