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靴を履き替えて外に出ると、日が傾いて空がオレンジ色に染まっていた。
一人でいると、優先輩のことばかり考えてしまう。
いないかなー。と探してみたり
あの人、優先輩に似てるとか思ったり。
あの門に寄りかかってる人とかそっくりだなぁ。
顔はよく見えないけど。
あー…。重症かな…。
「和子ちゃん」
寄りかかってる人が、そう言った。
「優先…ぱい…」
ほ、本物!本物だった!
告白するとか決意した後だから、いつもよりドキドキする!
なんでいるんだろう?
待ってたとか?
いやいやいや。
あー!期待するな!自分!


