リミット



「じゃ、失礼します」


そう言って俺の横を通り抜けていく。


「傷付けるなら許さない」


横目でその顔を見て、俺がそう言うと、幼なじみ君は立ち止まった。


幼なじみ君より先に美術室を出て、俺は駆け出した。