〜はじめside〜

「それは付き合ってるの?」


「片思いだよ!」


片思いなわけないだろ…。


昼休みの教室、和子の会話に耳を傾けていた俺は思わずそうツッコミを入れた。


優先輩だったか…。


どう考えても片思いじゃないぞ、和子。


俺を睨んだあの目、あれは…


なんて、教えてあげないけど。


ほんのり赤い顔の和子。


俺が帰った後2人はどうしたのか、とても気になった。