リミット



「今日、この後用事ある?」


「ないですけど…」


私は首をひねった。


なんでそんなことを?


「一緒に駅まで行こう」


「!…はい!行きます!」


先輩の言葉に反応した私を笑いながら、


「行こうか」


そう言って扉を開いた。


私は小走りで優先輩の隣に並んで、笑った。


「寒いですね!」


「なんで嬉しそうなの…」


私を横目で見て、優先輩は肩を縮こました。