翌日、朝。


「松永一(まつながはじめ)です」


転校生の顔を見て私は驚いた。


「いち君!?」


思わず立ち上がって身を乗り出す。


「あー!和子?和子だよな!」


「そう!久しぶり!」


「久しぶりだな!懐かしいな」


「なんだ、お前ら知り合いか。じゃあ中原、松永に色々説明してやってくれ」

「はい」


流れで雑用を押し付けられた気もするけど、いち君ならいいか。