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テストが終わった。
あの子はどうだっただろうか。
テストは返却されただろうか。結果はどうだっただろうか。
……どうして俺はこんなにも和子ちゃんのことを気にしているのだろうか。
落ち着かない気持ちを持て余し、何の用もなかったけれど資料室に向かった。
寒いあの場所は苦手だけど、和子ちゃんがいたら少し暖かくなるから。
だからそこにいてほしい。
だけど、たどり着いた資料室には誰もいなくて、冷たい空気が淀んでいるだけだった。
(いないのか…)
寒い。
ふ、と息をはいて踵を返す。
「あ、優先輩!」
明るい声が俺を呼んだ。
振り向いた先に和子ちゃんの笑顔があった。
「和子ちゃん…」
あぁ、いた。よかった。
「また雑用?」
抱えていたダンボールに、そう尋ねる。
「はい」
和子ちゃんは苦笑いで答えた。


