「リベロを知っているのは、妹がバレー部なんだ。
俺と身長そんなに変わらないくらいでさ」


「う、羨ましい…私も身長がほしいです…」


私はうなだれたて椅子の背もたれに体重をかけた。


「土曜、楽しみにしてるよ」


からかうのとは違う笑みで、優先輩は私を真っ直ぐに見る。

胸が締め付けられた。


「がんばります」


私は優先輩をしっかりと見つめ返して言った。

優先輩は笑顔で頷いた。