そのまま、先輩を抱き締める。


大好き。それ以外なんてない。


「和子ちゃん?」


抱き締め返してくれる先輩。


「優先輩っ、私、好きです」


今日がずっと続けばいいのに。


何度も思ったけど、絶対に口にしてはいけない気がした。


2度と会えないわけじゃない。


わかってる。けど…


「俺もだよ」


先輩は私の思いに気付いてるのかな?


私は、うまく隠し通せてるのかな?


「ごめんね。1人にさせるよね」


耳元で、先輩の声が響く。


「ごめんね」


やっぱり、私の考えてることなんて先輩には分かっちゃうんだ…。