私は慌てて首を振った。
「いえ、それはわかってましたから!
それより、夏休み会えるんですか?」
「うん。1日だけになるけど…」
「全然大丈夫です!」
先輩と会えるんだ…!
すごく嬉しい!
「先輩の予定が空いているときに合わせますよ」
「じゃあ、また連絡する」
「はい!分かりました」
ふっと優先輩がやわらかく笑う。
あ、この表情…。
付き合ってから、よく見るようになった表情で、私の胸を締め付ける。
そんな風に見つめられると、ドキドキし過ぎるから困る。
一緒に出かけるのは、夏休みのが初めて。
私の心臓もつかな…?
「行きたい所、考えといてね」
駅での別れ際にそう言い置き、先輩は階段を上っていった。


