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「やっと付き合ったのかー」
「えぇ?何その反応」
翌日、春ちゃんに昨日のことを報告。
「和子を連れ出したので予想ついたもーん」
「あー…ごめん。後のこと考えずに…」
手を合わせて頭を下げると、ちょっと強めに頭に手を置かれる。
「おもしろかったからいいよー」
得意げに笑う春ちゃん。
「ありがとう」
そう返して私も笑った。
「一君との劇は大丈夫なの?」
「うーん、気まずいけど…
でも大丈夫だと思う!」
昨日、話もついたし!
いち君だってわかってくれた。
劇をやりきることだけ考えればいいんだ!


