リミット



「この気持ちは、変わらない」


「そんなのわかんねぇよ」


違う。確信があるの。


優先輩が好き。それはきっと、ずっと変わらない。


いち君をじっと見ると、目を逸らされる。


だけど小さく、口を開いた。


「わかったよ…。
でも、和子泣かせたら即返してもらうからな」


優先輩を指差して、いち君は宣言した。


「いつ和子ちゃんは君のものだったか知らないけど、それはないから」


睨むいち君に対して先輩はニコリと笑って返す。


「和子、いつでも俺のとこ来いよ」


と、今度は私に、目線を合わせて言う。


「じゃーな」


くるりと背を向けると、ひらひら手を振っていち君は部屋を出て行った。


ごめんね。ありがとう。


見えなくなった背中に、心の中で呟いた。