「それにしても…」
と、少し腕の力を弱めながら優先輩は続ける。
「俺、すごく恥ずかしいことしたな…」
「そうですか?かっこよかったですよ」
「いや…」
私の肩に頭を乗せて、脱力している。
なにこれ!?近い!先輩かわいい!
なんか急に距離が縮まった感じ。
嬉しいなぁ。
「今頃、きっと騒がれてるな…」
「あー…。かもしれないですね」
「なんでそんな嬉しそうなの」
顔を下から覗き込むようにして、優先輩が私の顔を見る。
「えっ……と」
そこで言葉を止めると、「ん?」と優先輩は先を促す。
「…優先輩となら、騒がれるのも嬉しいなぁー…なんて、思いました」
目線を微妙に逸らしつつ、正直に伝える。


