リミット



「彼女…いないけど」


驚いたような優先輩。


「だって、廊下で、キスしてました…」


「…俺が?」


コクンとうなづく。


何だろう、この反応…。


どういうこと?


「何がどうなったのかわからないけど…



優先輩が、そう言って近づく。


「俺が好きなのは和子ちゃんだよ」


「…え……え?」


そのまま優先輩に抱きしめられる。


優先輩の温もりが、体温が伝わる。


優先輩の腕…、匂い…。


胸がギュッと締め付けられる。


ただ好き。


ゆっくりと優先輩の背中に腕を回して、先輩にしがみついた。