李愛は、怒る時は、怒る。泣く時は、泣く。

と、感情表現がすごく素直で、友達に嫌なことをしたやつは締め上げる という、スケバン刑事みたいな子だった。

そして、その李愛は、隆のことを許さなかった。

碧から話を聞いた日に隆を探しまくり、

大声でこう言った。

『お前何様のつもりだ!
お前は人の恋を踏みにじったんだぞ!
そんなんして、お前が付き合えると思うか!
この、最低野郎!
勝手に付き合えるなんて勘違いすんじゃねえ!
人の彼氏に変なこと吹き込むな!
俺はお前のこと許さない。
悪気があった、ないはどうでもいい。
お前は本当に最低だ!』

と。あまりに感情的になりすぎた李愛。

うっすら涙を浮かべながら隆に怒った李愛。

碧は、これだけでもう嬉しかった。