入学式が終わり、私たち新1年生は各クラスに行った。

私は1年A組。


ついでに悠斗も一緒だったりする。


これは素直に嬉しい!!

よかった。



教室で担任の先生が来るのを待ってる間、悠斗と話をしていた。





「緊張したぁ!!」


いや、本当に。

手も足もガクガク震えたし…。

みんなに笑われたかもしれない(泣)

今もなんか男の子たちから視線が感じるし…

そんなに変だったのかなぁ!?


「全然そんな風に見えなかったよ?」


「本当?ならいいんだけど…」


「うん。逆に堂々として見えた」

お母さん、無事堂々とできました(笑)


「大役、お疲れ様!!彩ちゃん」


「ありがとう。悠斗」


悠斗は優しいなぁ…。


すると悠斗がいきなり…

「あ!翔だ!俺、話してくるわ!」


…と、中学からの友達である松田 翔君のところへ行ってしまった。

翔君は元サッカー部で、女の子から

『カケルくーん!!がんばってー!!』

…なんていう黄色い声援がよく飛んでいた。


高校でもサッカー部に入るんだろうな。

彼もよくモテるのです。


私はタイプじゃないけどね。


なんて考え事していたら、1人ぼっちになってしまった。




…………………………………。


ぶるるっっ!!

なんか寒気がする…。

それに…隣から凄い視線を感じる…。


見てみると…、眼鏡をかけたショートカットの女の子に凝視されてた…。


「こんにちは…?」

意を決して話しかけてみた。


ぽそっ…「こんにちは…」


声ちっちゃ…!!

でも返事はしてくれた。

もう少し話してみよう。

「あの…?どうかした?私の顔に何か付いてる…?」


「…………………」


「?」

不思議に思っていたその時…

いきなり立ち上がり大声で…

「柊 渚といいますっっ!!
私、美女が大好きなんですっっ!!お友達になってください!!」


と言われた。


ポカーン…

クラス中が静かになった。


渚への第1印象…………変人。